公開日:2026年10月28日
まず押さえる結論
複数SKUの潤滑油発注では、総容量の合意だけでは足りません。供給元が受け付ける製品・容量の組み合わせを確認し、同一出荷と同一パレットへの混載を区別して、各明細をケース数とパレット識別番号に結び付けます。最終数量と書類は一緒に承認してください。カタログだけから混載受注やMOQを推定すべきではありません。
まず見積もりの「混載」の意味を確認する
容量違いのエンジンオイルと数ケースのトランスミッションフルードを発注するとします。総リットル数は妥当に見えても、倉庫から質問が出ます。製品別のパレットで届くのか、複数SKUが一つのパレットに載るのか。見積書で抜けがちなこの問いから梱包の話を始めましょう。
複数SKUの同一出荷は、SKU別のパレットで構成できます。一方、混載パレットは一つの荷扱い単位に複数SKUが載る形です。必要な識別と入荷作業は異なります。価格比較や集荷予約の前に、実際に提示された形態を確認してください。
本稿は乗用車用潤滑油の包装済み製品の組み合わせを扱い、油液の混合を勧めるものではありません。製品は別々に識別します。例えばKATMOTO ATF MULTIには、車両メーカーの明示的承認がないCVT、DCT、e-CVT、DHT用途を推奨しない注意書きがあります。同じ出荷にまとめても、その適用範囲は変わりません。[3]
最低数量の単位も聞きましょう。製品、粘度、容量、ラベル版ごとか、注文全体かで意味が変わります。ある組み合わせが可能でも別の組み合わせは不可かもしれません。今回の見積もりの回答として記録し、以後すべての注文への恒久的な約束にしないでください。
積載容積の前にケース数と個数を照合する
発注する組み合わせごとに明細を分けます。同名オイルでも1 Lと4 Lは別行です。正確な製品コード、承認した規格表記、単位容量、ケース入数、ケース数を記載し、「各種エンジンオイル」の一行で済ませないようにします。
計算は両方向で確認します。ケース数×入数が包装個数、個数×単位容量が公称液量です。商取引数量がどの単位かを明示してください。換算が明確になるまで、ケース数とボトル個数は比較できません。
下表は仮定の計算例です。製品記号と入数は説明用であり、KATMOTOの梱包仕様、MOQ、コンテナ積載能力ではありません。合計は22ケース、192個、408 Lで、それぞれ違う情報です。他の欄に転記して代用しないでください。
公称リットル数は輸送重量kgではありません。供給元や梱包責任者から、申告または実測の正味・総重量、ケース寸法、パレット寸法を入手します。1 Lを常に1 kgと扱ったり、缶の表示容量だけを合計したりして積載計画を作らないでください。
| 例示行 | 容量/ケース入数 | ケース数 | 包装個数 | 公称液量 |
|---|---|---|---|---|
| エンジンオイルA | 4 L/6個 | 8 | 48 | 192 L |
| エンジンオイルB | 1 L/12個 | 10 | 120 | 120 L |
| トランスミッション液C | 4 L/6個 | 4 | 24 | 96 L |
| 合計 | 仮定の組み合わせのみ | 22 | 192 | 408 L |
各パレットに識別番号と内容明細を持たせる
梱包明細は、全ケースを開けなくても「この明細はどこか」が分かるものにします。パレットや荷扱い単位のIDを決め、製品行、ケース数、実際に積むロットに関連付けます。一行を二つのパレットに分けるなら両方の配分を、一つのパレットに複数行を載せるなら各内容を示します。
GS1物流ラベルではSSCCが物流単位を識別し、内容データに結び付きます。ガイドラインは同種・異種の物流単位を区別しており、それ自体が取引商品ではない異種単位では、一つのGTINと関連商品情報を全内容のように表示しない扱いを示しています。[1]
GS1を採用する場合は、担当GS1窓口と受入システムに合うラベル・データ交換を確認してください。内部パレット番号を使う場合は、内部コードと正しく呼びます。SSCCを作り上げたり、通常の荷印を検証済みGS1運用と説明したりしないでください。
パレット番号は製造ロットではありません。ケースや個々の包装に対応する実ロット情報を残します。混載パレットには複数製品・複数ロットが含まれ得ます。便宜的な見出しによって、その区別を元の記録から消さないことが重要です。
表計算だけでなく実物の包装も承認する
注文対象の現行包装とケースの写真を依頼し、製品名とコードが読めるか確認します。供給する言語・版下の版も決めてください。同じシリーズに複数粘度があると、似た缶と短い説明では曖昧になります。外観は識別の補助であり、代わりではありません。
下のKATMOTO写真にはK7 PROTECT 10W-30缶のキャップと取っ手が写っています。目視できる包装仕様の相談には役立ちますが、密封性能、積載試験、在庫、今回届く貨物の状態を証明するものではありません。
混載パレットが到着先に不要な作業を増やさないか考えます。未開封パレットを地域顧客に直送する販売店と、全パレットを一倉庫でばらす輸入業者では、適した形態が違う場合があります。売り手の表に収まるからと承認する前に、入荷・ピッキング担当へ聞いてください。

実寸と重量を積載の専門担当へ引き渡す
営業・調達担当は、合意した内容、実測または申告の包装データ、仕向地、荷扱い要件をフォワーダーと梱包担当へ渡します。実際の積載配置は責任を持つ専門家に確認してもらいます。ラップを巻いたケースの写真は積載計算ではなく、隅の空間は直前の品目追加を認める理由にもなりません。
IMOはCTU Codeを、海上・陸上輸送の貨物輸送ユニットの梱包・取扱いに関する非強制的な世界的実務指針と説明し、梱包側と受取側を対象にしています。物流専門家の参考であって、本稿が適合した固縛設計を提示するという意味ではありません。[2]
輸送分類、運送人の受託条件、仕向地要件を、正確な製品資料に基づき誰が確認するのか決めてください。エンジンオイル、冷却液、ブレーキフルードをすべて同じ輸送扱いと考えないこと。予約前に未解決事項を記録します。本稿は危険物分類や専門的輸送助言を代行しません。
出荷前に承認済みの一つの版へ統一する
注文書と梱包明細の最終版、承認者を決め、古い版を作業上のやり取りから外します。チャットの数量変更は、管理書類と該当パレット配分にも反映します。そうしないと売り手・運送人・受取人が、それぞれ別の版に正確に従う状態になり得ます。
SKUが供給できない場合は、未審査の代替を認めず改訂提案を求めます。容量と価格が同じでも、粘度、油液種類、ラベル版の変更は軽微な置き換えではありません。用途の技術判断を輸送の都合と分離してください。
出荷前に注文行、請求数量、梱包明細、パレット対応表を照合します。合意した写真と識別記録を求め、未解決の例外を明記します。到着側でも保存すれば、不足や相違を大まかな総量ではなく、特定の明細と荷扱い単位に照らして話し合えます。
| 判断事項 | 記録する内容 | 前提にしないこと |
|---|---|---|
| 受注の組み合わせ | 受入SKU、容量、MOQの単位 | 全カタログ品を同じ注文にできる。 |
| 数量単位 | ケース数、入数、個数、リットル数 | 見積もりと倉庫の単位が同じ。 |
| パレット配分 | IDと明細・ケース・ロットの対応 | 一パレットが一SKUまたは一ロット。 |
| ラベル・版下 | 承認版と読める包装識別 | 似た缶は交換してよい。 |
| 積載引き渡し | 実寸、重量、専門家の確認 | 公称液量で安全積載や受託可否が決まる。 |
| 最終版 | 承認書類一式と例外記録 | チャット変更が全書類へ自動反映される。 |
複数SKU注文の五段階出荷確認
- 製品と容量の組み合わせごとにSKU行を作り、車両規格を先に確認する。供給元が受け付ける組み合わせを尋ねる。
- 数量単位とケース換算を確定する。公称液量で推定せず、実際の寸法と重量を取得する。
- 受入担当とパレット構成・ID対応表を合意する。ラベル方式と複数ロットの追跡方法を確認する。
- 確定データをフォワーダーと梱包担当へ渡し、積載・受託・書類を確認してもらう。技術的な代替は別に解決する。
- 承認した注文版を固定し、書類を照合して出荷前の証拠を保存する。その後の変更は確認してから出荷を認める。
SKUを組み合わせる前のよくある質問
KATMOTO製品を一つの注文にまとめられますか。
正確な製品、容量、数量、仕向地について確認を求めてください。本稿は計画の枠組みであり、複数SKU受注、混載パレットサービス、MOQの提示ではありません。
複数SKUの出荷は混載パレットという意味ですか。
違います。単一SKUパレットを複数含む出荷もあります。同一パレットに複数SKUが載る場合は、その荷扱い単位に内容と数量を対応させ、形態を明示的に確認します。
梱包明細にはケース数と個数のどちらを載せますか。
両方を入数とともに分かりやすい項目名で示します。必要に応じ公称液量も記載します。請求と倉庫で単位が違う可能性があるため、出荷前に換算を合意してください。
ラベルのリットル数から輸送重量を出せますか。
リットルをそのままkgとする方法は信頼できません。申告・実測の正味重量、総重量、必要な寸法を求め、実際の積載計画は責任を持つ専門家に任せます。
パレットのバーコードは製品承認や原産地の証拠ですか。
いいえ。物流単位IDは識別とデータ連携のためで、APIライセンス、OEM承認、製造原産地証明ではありません。別々の証拠として求めてください。
パレット計画承認後にSKUが変わったらどうしますか。
影響する計画の出荷承認を止め、代替の技術・商取引上の可否を確認し、数量、ケース情報、配分、書類版を更新します。空間を埋めるための無断変更は認めないようにします。
見積もりにも照合にも使える組み合わせを送る
希望製品、容量、数量、仕向地、受入方法をKATMOTOへお知らせください。受注可能な組み合わせ、現行製品資料、個別見積もりをご確認ください。既存の入荷ガイドも活用し、MOQ、梱包、納期の約束は実際の提案に結び付けます。
出典・参考資料
- GS1 — GS1 Logistic Label Guideline, sections 1.2.1 and 4.1–4.2 (Release 1.3, July 2019; accessed 28 October 2026), GS1 — GS1 Logistic Label Guideline, sections 1.2.1 and 4.1–4.2
- International Maritime Organization — IMO/ILO/UNECE CTU Code overview (2014 Code overview; accessed 28 October 2026), International Maritime Organization — IMO/ILO/UNECE CTU Code overview
- KATMOTO — ATF MULTI product information and application notice (Accessed 28 October 2026), KATMOTO — ATF MULTI product information and application notice